弥生3月、500本もの花桃が相津の里を染めあげます。
そのむかし、里には相津小学校という学び舎がありました。
横山という地域の南にある相津学区は、連合運動会の地区対抗競技でも結束が固く、
スクールカラーだった花桃色のたすきや鉢巻きが、里人みんなの心と心をリレーしてきたのでした。
あるとき、浜北で花卉栽培を営む人が相津を訪れ、家いえをまわって花桃の苗を植えさせてもらいました。
やがてそれはしっかりと大地に根づいて大きく育ち、花の芽吹く季節になると、その人がやってきて、
枝ぶりのよいものを切り花にして、市場へもっていったのでした。
杉の美林にかこまれ、茶畑が山肌をおおう緑の土地に花桃は、思いがけず里の記憶を蘇らせてくれたのです。
山やまが新緑へむけて動きだすころ、相津の里は、懐かしい色に包まれて華やぐようになりました。
小さな里の小さな物語ですが、そこには、日本人の忘れがたい郷愁の心が咲いているのです。
あなたも、相津の風景や人情にふれ、里人手づくりのおまんじゅうを頬ばりながら
ふるさとを思い出してみませんか。
その名の通り、道の駅・天竜相津「花桃の里」は何と言っても、花桃の花が最大の見所です。毎年少しのずれはあるものの、大体3月中旬ごろから花桃は開花します。4月上旬頃にはもう散ってしまうという短い見頃ですが、その分、満開になった時の美しさは圧巻です。500本以上もの花桃が一気に桃色に色づき、花桃の里を染め上げます。
華やいだ里では毎年その頃に「花桃まつり」を開催し、多くの人がこの里に訪れます。皆さんも是非一度訪れてください。
また、開花シーズン以外でも花桃の里は十分にお楽しみいただけます。悠々と流れる天竜川を横目に、大自然を満喫できる風光明媚な景観が花桃の里の売りでもあります。山野を埋める燃えるような緑の花桃の木もなかなか乙なものです。休憩がてら、お食事がてら、是非お越しください。
道の駅・天竜相津花桃の里は自然に囲まれているため、散歩、森林浴、軽いトレッキング、サイクリングなど自然を満喫したい方々がよく訪れます。綺麗な空気を目一杯吸って、日頃の疲れを忘れてリフレッシュするのに最適の場所です。簡単な散策コースもあり、緑のなかでゆっくりとした時間を過ごし、鳥の声や清流の音をBGMに日頃の疲れをいやしてください。散策コースなどは道の駅スタッフにお気軽にお声掛けください!
天竜相津花桃の里の厨房で働いているのは、みんな地元の女性ばかり。地元の味がからだの奥に浸みこんだベテラン主婦が丹精込めてつくりあげる「おまんじゅう」は、都会の味とは一味も二味も違います。どんな風味にだってつくれるのに、あえて地元の味にこだわるのは、素朴であること、実直であること、心も満足すること、健康食品であることを大切にしているからです。気取った形、しゃらくさい味は、いっさい追い求めません。
ふるさとの味、家庭の味というものが、都会の専門店で製造されているものと決定的に異なるのは、「毎日食べても飽きないこと」。同じ食品でも、基本の味は変わらないけれど、そこには微妙なゆらぎがあるのです。この“微妙なゆらぎ”とは“塩梅”とも呼ばれるもので、機械できっちり測るものではなく、その日の天候、その日の湿度、その日の素材の加減などをよく見究めて、水分量や調味料の具合を経験と勘で変えていく手加減のことです。これを技術と呼ぶと硬ぐるしいので、あくまでも“塩梅”という言い方がふさわしいと思います。
この“塩梅”が、その日によって味に微妙な変化をもたらすので、わたしたちは、飽きずに同じものを食べられるのです。おふくろの味では、ここにその日の母親の気分が塩梅されますね(笑)。
あくまでも、天竜の調理伝統を活かしながら、天竜の水と空気を食品の奥に吸い込ませて熟成させる「天竜相津花桃の里の味」は、都会の味覚に慣れた若い世代の人たちにはわかりにくいものかもしれませんが、余計な保存料や化学調味料は一切使いませんから、食品の真の実力を知ることができるのです。それこそが、素朴な味というものの正体なのです。本当の食の安全性や健康に気をつけたいのなら、花桃の里の厨房から生みだされる数々の食品をじっくりと味わってみてください。過剰に味を調えた食品とは、おいしさの質が根本的に違いますから、小さなお子様にも安心して食べさせることができるのです。
こんな長々しいうんちくを聞いている間にも、あの美味しいおまんじゅうが売り切れてしまうかもしれません。
●「花桃まんじゅう」(春限定)
・3月初旬~5月連休中まで製造販売
・3個1パック450円(税込)/1個あたり150円
外皮にヤマイモが練りこまれ、中皮に道明寺を使って餡子をくるむ完全手づくりの逸品です。ピンク(道明寺+白餡)・白(道明寺+漉し餡)・白(餡子なし)の3個1パックのセットです。仕込みから完成まで2日をかけて製造し、限られたスタッフでじっくり作りこみますから、1ロット125~130個しかできない季節限定・個数限定の大人気商品です。販売時期には日に30パックも出ますから、売り切れたらその日はおしまいです。
●「小麦まんじゅう」
・通年製造販売 1個135円(税込)
・小麦まんじゅう5個入り箱セット 箱代金込みで700円(税込)
「餡なし」「こし餡」「つぶ餡」の3種類をご用意していますが、これとは別に、「よもぎ入り小麦まんじゅう=つぶ餡のみ」も季節販売しています。餡子が苦手という人に、「餡なし小麦まんじゅう」は重宝されています。「花桃の里のまんじゅう」と言えば「小麦まんじゅう」というほど、スタンダードに育ってきました。
●「特製 みそまんじゅう」
・通年製造販売 1個130円(税込)
特製味噌をしっとりとした皮に練りこみ、甘さを抑えた白餡をくるんでご提供します。クセになる美味しさで、多くのファンをもつ親しみのある味覚。ちょっと疲れて小腹が減ったときなど、この「特製 みそまんじゅう」のほどよい甘さと味噌風味との素朴なハーモニーが、「何個でも食べられる」と評判を呼んでいます。妙にしこった今風の味付けやオシャレな外見とは縁がなく、あくまでも「生の味」勝負の自信作です。この味に惹かれて遠方からやってくる方が、どっさりと大人買いしていくほどの人気商品。
●「特製 わらび餅」
・季節販売(初夏~9月末頃)
・1パック275円(税込)
京都から取り寄せた「わらび餅粉」と「きなこ」で調製する高級品を超お値打ち価格で製造販売しています。京都の和菓子屋に同じものが並ぶと、目が飛び出るほど高価な商品に変貌しますが、そんな気取ったものはご提供しません。中身はまったく同じ風味と食感ながら、おいしい水ならいくらでもある天竜の強みを活かして、1つ1つていねいに手づくりすれば、あら不思議…。とろけるような歯ざわりの、みやびな逸品の出来上がり。お土産にしようと帰りの車の中で試食を始めたら、止められなくなって、家についたときにはなくなっていたというお客様も。一度にそれほど製造できませんから、店頭に並ぶ数は少ないので、運よく見つけたら、どうかお買い逃しのないように願います。
●「はなももソフトクリーム」
・通年製造販売 1個350円(税込)
花桃色のピンクがかわいいソフトクリームです。お子さんにも大人気!甘くておいしいソフトクリームを片手に大自然の中を散歩してください。
春、地場で採れた山菜がZIBA産コーナーに並びますが、なかには山菜の女王「コシアブラ」まで並ぶ時も。竹細工は、職人顔負けの完璧な造りにもかかわらず、こんな価格でいいの?と驚く目玉商品ばかり。「必見」「必買」のZIBA産コーナーへぜひお立ち寄りください。特製の大人気商品「手作りこんにゃく」は、すぐに売り切れるから要注意です。